CFパネルの接合方法
本体パネルをアンカーにより既設コンクリートに取り付けた後、接合部を接着して一体化する必要があります。接合部の接着方法には、①炭素繊維シート一枚(単層)を内蔵した標準パネルの接合と②炭素繊維シートを複数枚積層した目付量の多い耐震補強用パネルの接合があります。本体パネルをアンカーにより既設コンクリートに取り付けた後、接合部を接着して一体化する必要があります。
① 標準パネルの接合方法
本体パネル接合部および接合パネルのそれぞれの炭素繊維シート面にエポキシ樹脂系パテを塗布した後、接合パネルを接着しアンカーで固定します。次いで本体パネルと接合パネルの間の片側5mmの溝をCFパテで埋め平滑に仕上げます(図-4、写真-9参照)。
図-4 標準パネルの接合部詳細
写真-9 トンネル覆工コンクリートの本体パネル接合部(二方向)
② 耐震補強用パネルの接合方法
耐震補強用パネルは、工場でコの字形に成形した二つの部材の両端接合部を、現場で接着して箱型に閉合します。この場合使用する炭素繊維シート量は高目付であるため接合部の複数枚未含浸炭素繊維シートを下層から交互に含浸して重ね合わせて接着・硬化させた後、接合パネルを接着して箱型に成形します(図-5、写真-10参照)。
図-5 耐震補強用パネルの接合部詳細
写真-10 鉄筋コンクリート柱の補強例
CFパネルの施工方法
図-6 CFパネルの施工フロー(トンネル二次覆工のはく落防止工)
(4)プライマー塗布工
(5)CFパネル設置工
(6)充填工